2005年2月3日備忘録より私は、家を出た。
かねてより待望だった自動車旅行へと出発するためだ。
とはいうものの、それほど大それたものじゃない。車にガスをぶち込み、燃え尽きるまでぶっ飛ばすんだ。行けるところまでいくんだ。ただそれだけである。
旅に使用するマシン、は三菱、ミニキャブだ。車齢を重ねてはいるが、購入して二年、コンピューター不良など起こしたことがない。
それも当然だ。そんなもの、ついていない時代の車だからだ。今回の旅程には世界有数の雪国をとおることにしているが、そのためにスタッドレスタイヤに付け替えた以外、これといったことはしていない。
いや、そんなことはない。この車を所有して約二年、必要に応じて改造してある。当たり前のこととなっていて、気がつかなかった。
今日日当たり前となった電子制御燃料噴射装置ではなく、キャブレターという素晴らしい機械がエンジンにガソリンを送り込んでいる。これは改造して取り付けたスポーツキャブレターなどではなく、行ってみれば賢い霧吹きだ。
エアコンすらない。小さいエンジンでそれを使えば、出力を奪われ、燃費が落ちるからいらないし、一年のうちそんなものが必要な時期はせいぜい数ヶ月だ。
そういう時は、モーターサイクルがある。
あるのはヒーターだけだ。エンジンの熱を取り込むだけの扇風機に過ぎないが。
あとは、ハンドルやブレーキペダルといった、なくては困るもの以外は搭載されていないのである。
といいたいところだが、格安で見つけたおんぼろいバケットシートに付け替えてある。以前長距離を走ったときに堪えたので、炎天下のなか、半日格闘した末に取り付けた。車の動きをつかみやすくなり、大変よろしい。
もともと貨物車なのでサスペンションは頑固なハードさを持ち、何事にも譲ることがない。ドライバーにも。シートで衝撃をいなすくらいしか、方法はないのである。行く先々で、昨今のスキャンダルのごとく、評判を落とすことがなければいいが…
記録のつけ方はあくまで適当、川の流れのようにだ。実り多き旅路になることを祈って、いざ出発。
初日はひとまず、愛知県内においてシミュレーションといったところだ。積み込んだ装備が使いやすいのか、不足品はないか、兎に角一日の流れを追うことだ。この記録をつけている、東芝、リブレットの配置も考えなければならない。豊田にいる友人にあいにいきがてら、好奇心にまかせて色々な機能を試すに限る。まずは、オンボードカメラだ。バージョンアップしたOSのおかげでうまく作動しない。GPSもだ。バージョンアップはハードウェアごとお願いします。ということにしたいらしい。応用の利かないメカだ。
当分ターミネーターと戦争することはなかろう。無理やりオーバーヘッドコンソールにしたステレオも上機嫌なもんだぜ。
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